2024/12/23(月) 09:44
#空泳ぐシーラカンス
コレ、実は誰しも一つくらいはあるんじゃないかって思ってるんですけど、おれには何故か時折、思い出したように見る夢っていうのが幾つかあります。何度も繰り返し見ちゃうやつ。
そのうちの一つが、空を泳ぐシーラカンスの夢。空の様子は毎回少しずつ違って、朝焼けの淡い光の中だったり、目の眩むような夕焼けだったり、影送りの出来そうな突き抜ける青空だったり、ゴッホの星月夜の空だったりまあ色々なんですけれども。
シーラカンスはいつも一匹で、悠々と、気高く、こっちのことなんて一切意に介さず空を泳いでて。
この夢の話をお友達にすると、まあ皆一様に困ったような、なんて言っていいか分かんないような顔をするんですよね。まあ、そりゃそうなのよ。他人の、特に深い意味のない夢の話なんて「あ、そうなんだ」くらいの話でしかねぇのよ。何ならされても困るのよ。
だけど一人だけ、親しく交わった友人にこの夢の話をしたとき。その人は黙っておれの手を握って「きっと綺麗な夢なんだろうね。今度連れて行ってよ」って笑ったんです。今はもう、この友人に逢うことは叶いませんけれども、それ以来、この夢はおれにとって特別な、お気に入りの夢になりました。
前置きが長いって?そんな夢を久々に見ました。多分、あのこと一緒にいた頃以来じゃねぇかな。
どちらかというと普段はいわゆる写真か何かみたいな、綺麗な空であることが多かったんですけど、今回は珍しく土砂降りの雨の、暗い空模様でした。
でもそれ以外は何一つ変わらず、シーラカンスは相変わらずの素知らぬ様子で、一匹で悠々と泳いでいて。
隣に誰もいない寂しさみたいなものとかは、彼には無縁のものなんでしょうかね。
おれはやっぱり、ああはなれねぇのよ。
でも、なんででしょうね。
> おれは、なんで、あの生き物を強いと決めつけたんでしょう?