2024/10/15(火) 02:52
※映画感想を含みます
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『ローマの休日』
もうね、名作として名高いこの映画、おれは何度も繰り返し観てます。
この映画の何がいいって、とにかくもう、オードリー・ヘプバーンがめちゃくちゃに顔が良くって、スラッとね、手足なんかも長くて、ひたすら美しいってことなんですよね。でも口を開くと妙にチャーミング。
相手役のグレゴリー・ペックも、ダンディで紳士的で、でもユーモアがあってほんっとうに良い男で。
古典映画って、どうしても今の映画ほど技巧的ではなかったり、凝ったストーリー展開や大どんでん返しみたいなものは少ないんですけど、とにかく役者自体の魅力で殴ってくる。そういうパワーがあるのよ。予算の関係で白黒映画になったってことなんですけど、白黒でも、いや、白黒だからこそ役者の美しさが際立っているような、そんな気さえしますね。
ストーリーの行く末自体は王道展開で、ある程度誰にでも想像がつく流れなんですけれども、序盤の靴脱げちゃうシーンや髪を切るシーン、スクーターのシーン、大乱闘などところどころコミカルな演出で飽きさせない、ちょっとクスッとする演出も小憎たらしいですね。真実の口のシーンなんて、真実の口の表情が「お前らさぁ…俺をダシにしてイチャつきやがって…」って言いたげにしか見えねぇのよ。
ラストの展開についてはもう、何をどうやったってああにしかならないんですよね。
どんなに惹かれ合ったって、一介の記者であるジョーが王女を攫って逃げ続けるなんてことは現実問題として当然出来やしませんし、王女であるアンも、やっぱりね、本人が望む望まないは別として、これまで王女として国民の税金で生きてきて、自分には果たすべき責務があることはちゃーんと分かってるのよ。
だからそれぞれの在るべき場所に帰っていく。休日は終わるからこそ、素晴らしく楽しい思い出になるんですよね。
個人的には撮った写真をどこかに売り込めば金が入ってくるでしょうに、おそらくこの後そうすることもないであろうアーヴィングの軽快さも粋でいいですね。彼の存在も絶妙だなって大人になってから思うのよ。