6:
家長むぎ
2026-03-23 04:16:38
思い出という概念について
人間というものは難儀だと感じる。ふと思い出すたびに忘れたいと願う記憶は鮮明に脳裏に根付いて、忘れたくないと願う大切な記憶は簡単に手のひらから零れ落ちてしまう。まるで砂漠の砂に馴染んでもうどれが元々手にあったものなのかわからなくなるみたい。
どうかこの夜が、誰かにとっての幸福なものであると良い。私の夜は少し長い。オーブンの天板に並んだ沢山のクッキーの中の、失敗作一号兼味見用みたいな夜でした。このページを指でなぞる何処かの誰かへ、どんな夜でしたか?はたまた、どんな朝を迎えましたか。
[
編集][
削除]